【共同研究】北海道コーラルと北里大学小笠原講師、化石サンゴで牧草生産技術と肉用牛の健康性を検証スタート

報道関係各位 2024年06月17日
有限会社北海道コーラル


【共同研究】北海道コーラルと北里大学小笠原講師、
化石サンゴで牧草生産技術と肉用牛の健康性を検証スタート


有限会社北海道コーラル(所在地:北海道帯広市、代表:向井雅人=写真左、以下北海道コーラル)は、北里大学獣医学部附属フィールドサイエンスセンターと共同研究を開始致しました。
共同研究代表者は牧草型有機畜産のパイオニアである同大学講師の小笠原英毅氏=写真右。実施場所は、北里大学獣医学部附属フィールドサイエンスセンター八雲牧場(所在地:北海道八雲町、以下北里大学八雲牧場)内の牧草地となります。

3か年におよぶこの共同研究を通して与那国島産化石サンゴを主原料とした有機肥料「ミタス」を用いてその有効性を検証。有機牧草の収量や成分の安定化と平易な生産技術を確立するとともに、肉用牛への嗜好性・健康性(増体)効果を明らかにすることによって、牧草型有機畜産の全国的な普及拡大に貢献し社会課題解決を目指します。

農林水産省は「みどりの食料システム戦略」を策定し、地球温暖化防止、持続可能な食料生産を念頭に2050年までに有機農業作付け面積を100万haと目標としました。

一方、三菱総合研究所は農家数が2050年には2023年比で81%の減少と推計しています。反比例して、農林水産省の畜産統計(2023年2月)によりますと、1戸あたりの飼養頭数はこの10年間で乳用牛34.2頭(31.8%)増、肉用牛で26.5頭(38.1%)増と年々増加しています。経営体の大規模化は飼養管理の効率化の点では有効ですが、海外輸入穀物の価格高騰から生産費全体の飼料費の構成割合が増加し、酪農・畜産経営を一気に圧迫しています。
上記の社会課題の解決には環境保全に配慮した畜産生産体系である放牧飼養の有機畜産(牧草型有機畜産)の全国的な普及拡大が挙げられます。しかし、近年の酷暑をはじめとする気候変動など、毎年の外的ストレスにより草資源の収量や栄養価が大きく変動してしまうことが、牧草型有機畜産が一般酪畜農家に普及しない一因となっています。 北海道コーラルは八雲町で牧草型有機畜産を実践研究する北里大学講師小笠原氏との共同研究により、与那国島産化石サンゴを主原料とした有機肥料「ミタス」の牧草への効果を解析するとともに、その牧草の肉用牛への嗜好性,健康性(増体)効果を明らかにして、生産技術普及を念頭においた安定的な牧草型有機畜産の生産方式確立を目指します。


北海道コーラルが提供している化石サンゴ有機肥料「ミタス」は、化石サンゴ50%、米ぬか30%、大豆くずとキノコ菌床がそれぞれ10%からなるペレットタイプの混合特殊肥料です。また有機JAS別表1登録資材でもあります=左写真。※米ぬか、大豆くず、キノコ菌床はいずれも発酵・熟成済み。
ミタスの主原料である化石サンゴ(右写真:加工前)は、日本の最西端の島、沖縄県与那国島から産出された世界唯一のものです。約10万年前の海洋汚染のない清浄な海で育ったサンゴが、その後の隆起によって陸上に化石として露出したもので、魚の骨や死んだ貝などの不純物が含まれていない非常に良質なものです。

化石サンゴの主成分はカルシウムですが、その他にも人・動物・植物に必要な必須ミネラル全16種類や微量ミネラルなど70種類以上のミネラルがバランスよく含まれています。
また、多孔質構造なので土壌微生物の住みかを整え育成を促進します。
そうか病対策として伝統的に施用されている米ぬかや、窒素肥料として優れている大豆くず、土壌の団粒構造を作り安定化させるキノコ菌床(糸状菌)はいずれも根圏の微生物叢を活性化させ、疾病予防や除草効果を期待出来ます。

北海道コーラルは1998年創業で2023年に25周年を迎えました。「One Health ~人・動物・環境が健やかであること~」をビジョンとし、与那国島産化石サンゴを原料とした栄養機能食品・家畜用資材・農業用資材など良質なミネラル製品を多角的に提供しています。

所在地:北海道帯広市西19条南5丁目7-2
TEL:0155-33-0564 FAX:0155-33-0574
https://www.h-coral.co.jp/

草資源のみで生産する北里八雲牛の生産から販売、普及までを実践的に、それに関わる牧場実習、講義を担当されています。

職位:講師
学位:農学博士
委員歴:北海道オーガニックビーフ振興協議会会長、ほか
研究成果:https://researchmap.jp/h_oga


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